ユカリア STORIES
Withコロナにおけるパートナー病院の取り組み~久田病院
※2022年5月9日株式会社キャピタルメディカは「株式会社ユカリア」に社名変更しました。
こんにちは、キャピタルメディカです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『キャピタルメディカSTORIES』。
先日、キャピタルメディカのパートナー病院の皆様の成果やご苦労されたことを取りまとめた冊子『EUCALIA LIVE』(ユカリアライブ)を発刊したことをSTORIESでお伝えしました。
今回から、『EUCALIA LIVE』の原稿を抜粋・再編集し、それぞれのパートナー病院がコロナ禍のなか、どのような病院経営・運営をしてきたのかをお届けします。
病院は沖縄から北上する形でご紹介していきます。
初回は「医療法人 正清会 久田病院」です。
※情報はすべて2021年10月時点のものです
医療法人 正清会 久田病院
[所在地] 沖縄県島尻郡南風原町字大名275番地
[診療科目] 内科、精神科、神経内科、心療内科 他
[病床数] 214床(精神科急性期47・精神一般59・精神療養60・認知症治療48)
[関連施設] 介護老人保健施設うりずん、障害福祉サービス終了継続支援B型ライフサポート久田
[ホームページ] http://kudahp.jp/
久田病院は人口約1万6千人の沖縄県島尻郡南風原町(はえばるちょう)の小高い丘に位置しています。南風原町は沖縄県内で唯一海に面していない自治体ですが、那覇をはじめとする6市町村と面しており、沖縄県の象徴である首里城を有し、住居環境としても観光地としても大変利便性の良い街です。この街で久田病院は1970年に開設し、地域の精神科病院として長きにわたり診療を提供してきました。
精神医療は他の診療科同様、日々新たな治療法・治療薬が開発され大きく進歩しております。これゆえに精神医療にかかわる我々医療者は、これまで以上に新しい精神医療の知識を吸収し、努力し続けることが求められています。
南棟を改築
2019年には南棟を改築し、外来部門と3つの病棟を移設し、これまで以上に患者様へより良い治療環境の提供が実現しました。
元号が令和に変わった2019年7月1日に引っ越しをした際は「ようやく台風の度に建物の心配をしなくて済む」という心境でした。沖縄県民にとって台風時の安心感はかなり重要です。
また、旧棟の頃は診察室が3診しかなく外来患者さんが多い日は診察室が足りず困っていたのですが、新棟では4診になりました。さらに相談室も足りず心理室はなかったのが新棟で増やせました。
病棟に関しては機能分化を考えて作っていただいたので、個室・準保護室・観察室など、旧棟ではなかった機能が加わり、患者さんにより適切な医療を提供できるようになりました。
当院では徹底した水際対策により、クラスター発生を回避しながら、診療を継続しております。
感染症に対する恐怖や世間からの風評がある中で日々診療に向き合っている職員には大変感謝しています。
旧病棟
老人保健施設におけるコロナ対策
「介護老人保健施設うりずん」は2000年3月に開設、地域に根差した施設を目指して20年が経ちました。
COVID-19感染の流行に伴い介護施設の日常が大きく変わりました。高齢者が感染すると重症化するという情報から絶対に施設にウイルスを持ち込まない努力を職員皆で共通理解しました。2020年の5月頃から毎日のように情報を提供し定期的に勉強会を行いました。
一番気をつけたのは、体調の悪い職員は休んで頂く、家族に体調の悪い方がいれば遠慮せず上司に報告するといった対策を徹底したことです。そのため休んで頂く事も多く現場は大変でしたがお互い様の気持ちで乗り越えることが出来ました。
特別な対策を取ったわけではありませんが、職員みんなの入所者を守る、自分を守る、家族を守る気持ちが強かったと思います。まだまだ先は長いですが、職員一丸となって頑張っていきたいと思います。
利用者さんの作品
次回は沖縄県の「医療法人 ユカリア沖縄 かんな病院」です。
ゲンバからは以上です。