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キャピタルメディカ STORIES

「Healthcare Venture Knot」イベントレポート② ~ビジネスピッチコンテスト 【アーリー部門】編~

こんにちは、キャピタルメディカです。

さっそくですが、前回に続き『Healthcare Venture Knot』ビジネスピッチコンテスト 【アーリー部門】をご紹介します。

その前に、おさらいです。

【アーリー部門】は既に起業をされプロダクトが実装されていて、長期的に持続可能なビジネスプランを、最終審査に残った各4者が登壇し最優秀賞を決定します。

【アーリー部門】※敬称略

◎プレゼンター

① 大嶋 啓介(株式会社Appdate代表取締役社長)~病院とクリニックを連携させる「メドプラス」~

②小川 晋平(AMI株式会社代表取締役、循環器内科医)~開発した「超」聴診器を用いた「AMI」~

③川原 大樹(株式会社KURASERU代表取締役CEO)~地域包括ケアに寄添った退院支援の「KURASERU」~

④石井 健一(ネクストイノベーション株式会社代表取締役)~月経困難症などを支援するオンラインピル外来の「スマルナ」~

◎審査員 ※敬称略

青木 武士(株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ代表取締役)
石見 陽(メドピア株式会社代表取締役社長 CEO 医師・医学博士)
加藤 浩晃(京都府立医科大学 特任助教、デジタルハリウッド大学大学院客員教授)
後藤 隆久(横浜市立大学附属市民総合医療センター 病院長)
原 亨弘(株式会社キャピタルメディカ取締役)
福田 升二(株式会社エス・エム・エス 執行役員 、事業開発本部長)
古川 淳 (株式会社キャピタルメディカ代表取締役)
山中 礼二(一般財団法人KIBOW インパクト・インベストメント・チーム ディレクター、グロービス経営大学院専任)

 

実際にヘルスケア領域でビジネスをされている方々ということもあり、審査員からもより具体的な質問が飛び交いました。

 

アーリー部門から参加したキャピタルメディカ原取締役は

「地域連携領域でのビジネスは、どの病院や介護施設でも課題と認識しており、問題解決として取り組みやすい領域である。従って、過去現在と我々も含めて多くの企業が参入している分野。多くの企業が参入しているものの、決定的なサービスは作られていない。
地域連携領域において、上手く言っている現場においても、職人技を持っているソーシャルワーカーが存在するのでスムーズに進められているなど、属人的なスキルセットに頼って問題を解決している事が多い様に思われる。多くの企業や現場が課題解決にチャレンジしている中で、属人的ではなく仕組化できるビジネスモデルが確立すれば一気に社会の課題を解決できる可能性がある。」

と期待感を滲ませていました。

 

またヘルスケア領域に精通する審査員からは、医療者の考えるビジネスプランについて、

「プロダクトアウト的な発想が多いことがある。自分が経験した悩みを全体の課題だと捉えてしまい、汎用性のないソリューションやプロダクトを作ってしまうことがある。本当に現場の課題解決になるのか、マーケット(医療現場)の声をしっかりと聞き、どんな課題があるのかを確認するべき。ドリルが欲しい人は、ドリルが欲しいのではなくて穴を開けたいニーズがある。医療者の陥りがちなビジネス発想として、個別事象の解決を行う事を優先し、本質的に何故その個別事象があるのか抽象化させることを意識して欲しい。」

といった、医療者ならではのビジネスの作り方についての指摘もありました。

全員のプレゼンテーションが終わると

「厳しめなツッコミもあり、医療者や起業家それぞれの視点から賛否はあると思います。でも冒頭お伝えしたように“患者さんの利益が最優先”であることは両者とも同じで、今回のような活発なディスカッションができたことは有意義だったと思います」

とSHIPの石井さんが総括して、審査に入りました。

 

そして厳正なる審査の結果、「最優秀賞」は・・・小川 晋平さんに決定、賞金100万円を獲得されました。

「超」聴診器は、胸に当てて心音と心音を可視化したビデオを送信することで、遠隔聴診ができる装置。すでに自治体と協力して離島僻地の遠隔診療のサポートを目指しています。

ちなみに「超」聴診器の正式名称は「各種バイタルサイン計測機能搭載 大動脈弁狭窄症自動検出機能付 遠隔医療対応聴診器」だそうです。

おめでとうございます!

 

 

最後に、ビジネスピッチコンテスト参加者全員でのフォトセッションをした後、審査員より感想をいただきました。

 

◎古川 淳 (株式会社キャピタルメディカ代表取締役)
ドクターをはじめ、とても優秀な人材がヘルスケアマーケットでビジネスに取り組んでいることがわかり、これから業界の発展が楽しみです。起業は大変なことが多いですが、苦労を乗り越えた先にとてつもない喜びが待っています。くじけずにがんばってください!

◎山中 礼二(一般財団法人KIBOW インパクト・インベストメント・チーム ディレクター、グロービス経営大学院専任)
今回のビジネスプランを選ぶにあたって、「どれだけ社会の進化につながるか」、「マネタイズ」、「レギュレーション」の3つを基軸に評価させて頂きました。今回は全てを完璧に満たすビジネスプランはありませんでしたが、どれも特徴があり、期待が出来るので、それぞれの強味を尖らせて社会を変えていってください。

◎吉村 健佑(千葉大学医学部附属病院 病院経営管理学研究センター 特任講師)
研究や臨床からのアプローチであれ、ビジネスからのアプローチであれ「そのサービスを待っていた、救われた」と多くの人に感じてもらえるのがゴールだと思います。今日のピッチはそのゴールへの貴重なプロセスだと思います。これからもがんばってください。

◎加藤 浩晃(京都府立医科大学 特任助教、デジタルハリウッド大学大学院客員教授)
ヘルスケアビジネスには「医療現場」、「医療制度」、「ビジネス」の視点が大切だと思っていて、その観点から審査させていただきました。そしてヘルスケアの現場には課題がまだまだたくさんあります。来場者の方も今日の登壇者にぜひ続いてほしいです。

◎裵 英洙(ハイズ株式会社代表取締役社長 医師・医学博士)
「ペイシェント・ファースト」が大切だと思います。ビジネスモデルを作るなかでも現場の目線を持ち続けて、患者や医療者と繋がっていてほしいです。そうすることで、ふわふわ頼りなく飛んでいってしまう風船のような曖昧なビジネスモデルにはならず、地に足着いた本当に必要とされるビジネスモデルを創ることができると思います。

◎石見 陽(メドピア株式会社代表取締役社長 CEO 医師・医学博士)
私が14年前に創業した際は「ヘルステック」という言葉もなかったのですが、ここ数年で急激に変わってきているのを感じています。今日の登壇者は原体験を解決するプランだけでなく、マネタイズまで考えていたのがよかったです。これからも「理念と利益を最大化」することを目指してください。

◎原 亨弘(株式会社キャピタルメディカ取締役)
皆さんのフォーカスポイントとファーストアプローチは間違っていないと感じましたので今後の発展に期待しています。同じ分野でビジネスをしている方々とのディスカッションにとても刺激を受けました。今回のようなイベントは継続して行っていきたいと思いました。

 

登壇者、審査員の皆さんおつかれさまでした!!

 

ゲンバからは以上です。

次回、パネルディスカッション編へと続きます!

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