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キャピタルメディカ STORIES

TOP対談イベントレポート②~変化する病院の役割 編

こんにちは、キャピタルメディカです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『キャピタルメディカSTORIES』。

今回は、ゲストにクリエイターのエージェント会社の㈱コルクの佐渡島庸平代表をお招きし、古川代表と行ったTOP対談のレポート第2弾です。

佐渡島:
医療といえば、先日がん経験者や医療者が集まる会に登壇する機会があって、興味深い話を聞きました。

病気になると今までの肩書がなくなり「患者」という役割を背負い、仕事でなら何でも質問できる人も「患者が医者にこんなことを聞いていいのだろうか?」という思考になって何も聞けなくなるそうです。

コルクがプロデュースしている作家の平野啓一郎が「分人」という概念を発信しているのですが、コミュニティや環境によって、自身の人格が変化すると感じたことありますよね。
「個人」が複数の「分人」によって成り立っているということです。まさに「患者」という新たな「分人」が現れたんですね。
逆に医療者は、正しい治療を提示するために患者から正しい情報を引き出さなくてはなりません。そのために「患者の心をほぐす」ことが求められてきている。
だけどこのようなサービス業的アプローチはこれまで医療業界になかったので、適応するのが大変、という話でした。

今後、診断や手術はAIやロボットが担うようになったとしても、患者に「この病院でよかった」という安心感を与えることは医療者の重要な役割になっていくと思います。

古川:
確かに、患者の精神的なケアは重要で、ホスピス医も存在価値が高まっていると聞きます。

佐渡島:
幼老複合施設が好評となっている例もありますよね。高齢者が幼児と一緒に過ごすことで元気になるという。もちろん幼児にも良い効果があると聞きます。
「膝」に重力を感じると脳が活性化するというドクターの話も聞いたことがあります。

古川:
膝と脳の活性化の関連性はわからないけれども(笑)、キャピタルメディカのグループ会社の㈱NCMでは、まさに同様の仮説のもと『活性化ケア』というオリジナルのリハビリテーションを行うことで基礎体力をあげ、寝たきり予防または状態の悪化を防ぐ取り組みをしています。

『活性化ケア』についてはこちらのキャピタルメディカSTORIESをご参照

古川:
NCMでは、さらに進んで、抜管にも取り組んでいます。
しかしながらこのような取り組みと収支の折り合いがなかなかつかないのが医療制度の難しいところでもあります。

佐渡島:
医療者側のインセンティブが正しく働かない仕組みですよね。例えば香りで人の体調が変わるとしても、そこにリターンがなければ病院も力をいれられない。

病院が儲けることで健全な仕組みが整えば、患者がハッピーになりその病院の価値があがるはず。
コルクでは『宇宙兄弟』という漫画の作中にALS(筋萎縮性側弯硬化症)を研究している女性の登場人物がいて、彼女の名前からとって「せりか基金」というものを運営しALSの基礎研究資金を寄付しています。
「せりか基金」に関わった人にとって『宇宙兄弟』は一生忘れられない漫画になる。
病院も独自のサービスや体験を提供できれれば、ご家族を含め特別な場所になるのではないでしょうか。


せりか基金についてはこちら

——「せりか基金」はコルクの社員が運営されているんですか?

佐渡島:
「やりたい!」と強い意志を持った社員に任せています。
古川さんや私のような起業をするような人はやりたいことやアイデアはいっぱいあるんです。
でも社員に任せようと、外部の人に引き合わせて道筋を立てたとしても消えていく案件は多いです。

——そういう場合は改めてフォローするのでしょうか。

佐渡島:
いや、それは仕方ないと思っています。
ですので社員が「何が好き」かを知り、その「好き」を実現するための取り組みをサポートしたいと思っています。
もちろん、それでもうまくいかないこともあります。でも
「本気の失敗には価値がある」。『宇宙兄弟』の主人公のセリフです。

古川:
キャピタルメディカの2019年のスローガン「自分で、やる」に通じるところがありますね。
私も社員の成功体験を積み重ねる環境づくりをしたいと思っています。

次回で連載は終了です。佐渡島さんが取り組んでいるコミュニティについてお話しいただきます。
ゲンバからは以上です。

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