ユカリア STORIES
Withコロナにおけるパートナー病院の取り組み~津山第一病院
※2022年5月9日株式会社キャピタルメディカは「株式会社ユカリア」に社名変更しました。
こんにちは、キャピタルメディカです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『キャピタルメディカSTORIES』。
冊子『EUCALIA LIVE』(ユカリアライブ)の原稿を抜粋・再編集し、それぞれのパートナー病院がコロナ禍のなか、どのような病院経営・運営をしてきたのかをお届けする、パートナー病院紹介シリーズ。
今回は岡山県の「医療法人 平野同仁会 総合病院 津山第一病院」です。
※情報はすべて2021年10月時点のものです
医療法人 平野同仁会 総合病院 津山第一病院
[所在地] 岡山県津山市中島438番地
[診療科目] 内科・循環器内科・心臓血管外科・整形外科・リハビリテーション科・形成外科・放射線科・麻酔科・乳腺外科・大腸・肛門外科・消化器内科・消化器外科・内視鏡外科・耳鼻咽喉科・皮膚科・泌尿器科・脳神経外科・外科
[病床数] 199床(一般98・回復リハ54・地域包括ケア47)
[関連施設] 通所リハビリ、訪問看護ステーション、訪問リハビリ、居宅介護支援事業所
[ホームページ] http://www.tsuyama-1sthp.jp/
感染患者受入病院として対応した一年間
岡山県では、2020年3月22日に最初のコロナウイルス感染者の発表があり、コロナ禍に突入していきました。
当院の立地する津山市では第3波から直接的な影響が出だし、当院はCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染患者受入病院として、10月より即応病床10床を確保しました。即応対応開始後、この地域でクラスターが相次ぎ発生したため、地域の対応病床はすぐに埋まることとなってしまいました。
院長、看護部長、感染症認定看護師を中心にコロナ対応チームを組み、休日、夜間を問わず、入院要請にできる限りこたえるようにしていますが、チームへの負担はかなりなものであると思います。
幸いにも2021年1月には第3波も収まり、チームメンバーを少し休ませることができましたが、ワクチン接種も始まり、この1年はこの片田舎の病院でもコロナに追いまくられた1年でした。
当院の院内感染対策としては、例えば、マスク着用、手指消毒、毎日の健康チェック、密を避ける、黙食等々、どこでもやっている程度の対応のみですが、1年でようやく慣れてきた感があります。幸いにも院内感染はまだ発生しておらず、診療も通常状態を保つことができています。
今後の取り組み
経営的には、2020年度は院内感染クラスターの発生時にどうなるか分からないとうい不安要素から、予定していた空調更新工事などの大型設備投資案件を全て延期とし、運転資金の確保に努め、病院の巣ごもりをしていたような年でした。
今後、コロナ後を見据えて動き出すのでしょうが、当院の将来展望は人材確保に掛かっていると考えています。医療、介護の事業継続は人材が最も重要であり、この地域で必要な医療、介護を提供し続けることを最優先に運営していきたいと考えます。
人口減少の続く地方中規模病院ではありますが、生き残れる道は残されていると信じ、少しずつでも進化していきたいと考えます。
次回は岡山県の「医療法人 平病院」です。
ゲンバからは以上です。