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キャピタルメディカのお仕事 ~アタマカラダ!ジム編

こんにちは、キャピタルメディカです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『キャピタルメディカSTORIES』。

今回は、10月に札幌にて開催された「日本認知症学会学術集会」にて初めて学会発表を行った『アタマカラダ!ジム』について、担当の経営企画部事業開発室の大島典子室長に紹介してもらいます。

大島さん、まず初めに『アタマカラダ!ジム』開発の背景を教えてください。

大島:
『アタマカラダ!ジム』はMCIと呼ばれる軽度認知障害の早期発見&認知症発症リスク低減プログラムです。
ライフスタイルの変化、医療技術の進歩などにより「人生100年時代」が提言されるなか、カラダの健康、ココロの健康に加えて、アタマの健康についても注目していく必要があります。
この“3つの健康”に対する社会的要請に対応すべく、東京大学大学院 薬学系研究科機能病態学教室の富田泰輔教授監修の元、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター鈴木 宏幸先生、株式会社ジェイアール東日本スポーツと共同で『アタマカラダ!ジム』を開発しました。

『アタマカラダ!ジム』サイト: http://capimedi.com/atamakarada/

『アタマカラダ!ジム』は

1.軽度認知障害(MCI)向けの認知機能評価検査「MoCA-J」によるスクリーニングテスト
2.認知症の発症リスク低減運動×脳刺激プログラム
2.生活習慣等のパーソナルデータ

で構成されています。

「MoCA-J」は認知機能を6つのドメイン【記憶】、【実行機能】、【言語】、【視空間認知】、【注意】、【見当識】に基づき多面的に評価します。

運動プログラムは認知機能の各ドメインに関わる脳機能トレーニング課題を遂行しながらの有酸素運動が搭載されています。

この『アタマカラダ!ジム』の実施及びMoCA-J(軽度認知症スクリーニングテスト)評価の解析から、脳機能トレーニングを同時に行う運動プログラムの実施により軽度認知症被験者(MCI)者の認知機能改善の可能性が示唆されたことを発表しました。

学会にいらした方の反応はどうでしたか?

大島:
当日は富田教授にも足をお運びいただきました。学会では理事を務められ業界では知らない方はいない富田教授が、ポスターセッションのスピーカーになるのは非常に貴重な機会ということで、あっという間に取り囲まれてしまいました。
おかげで順番待ちをしている皆さんにしっかりと説明することができました(笑)。
医療従事者の方にデモ機をお見せしたところ「運動プログラム単体でもよくできていて効果が期待できる」と言っていただくなど、反応も上々でした。

ところで、大島さんはどのようなキャリアをお持ちなのでしょうか?

大島:
大手通信キャリアで新規事業開発に携わってきました。そのなかで体組成計データと連動して食事や運動メニューを提案するアプリなどを手掛けたことで、ヘルスケアビジネスに関わるようになりました。

新規事業開発のコツのようなものはあるのでしょうか?

大島:
【ひらめき】と【テクニック】ですね。
まず、【ひらめき】を大切にしています。【ひらめき】は誰でも身につけることができるんですよ。
例えば通勤中に「満員電車で確実に席に座るにはどうすればよいか?」といった課題を決めてアイデアを出します。アイデアは数を出せば出すほど良いです。それを繰り返すことで【ひらめき】が習慣化していきます。

続いて、【ひらめき】から得たアイデアを製品やサービスとして世の中に出すための「企画」に仕立て上げるのに【テクニック】が必要となります。
その際にマネタイズまで落とし込んだ企画にすることが重要です。私はベンチャー企業のアドバイザー的な仕事もしてきましたが、彼らの不得意なことのひとつがプライシングだと感じています。大事なのは「いくらで売りたいかではなく、いくらだったか気持ちよくお金を払うのか?」というユーザーの視点に基づいて考えることだと思います。そこにギャップがあるなら、機能をシンプルにしたり、外部と連携して付加価値をつけたり【テクニック】を駆使することで解決の道を探っていきます。
2つとも事業開発には欠かせないので、常にブラッシュアップさせるよう意識しています。

長年、事業開発に携わる中でもヘルスケア領域の面白さをどこに見出しているのでしょうか?

大島:
これまで「誰かの夢を叶えてあげたい」と思ってビジネスをしてきました。
「健康でなければ幸せでない」とまでは思いませんが、多くの方が「自分のためだけでなく家族のためにも健康でありたい」と望んでいます。「セカンドライフで自分の店を持ちたい」、「孫の結婚式に出たい」、「夫婦で旅行を続けたい」というような夢や目標をサポートできるのがヘルスケアビジネスの醍醐味のひとつだと思っています。

『アタマカラダ!ジム』は今後どのように展開されるのでしょうか?

大島:
人はどうなるかわからない事象に不安を覚えるものです。『アタマカラダ!ジム』の開発・運営を通じ「認知症は、その前駆段階である軽度認知障害(MCI)の状態から時間をかけて発症するもので、早期発見し認知症予防のアプローチを実行することで、発症を遅らせることや健常な状態に戻ることがある」ということを浸透させ、認知症に対する不安を軽減するところから始めたいと思っています。
また、認知症予防は継続することが非常に重要なため、並行してコンテンツの改良を重ねていこうと思っています。誰もがケガをせず、且つ認知症予防に必要な運動量をジェイアール東日本スポーツの協力のもと、良質なコンテンツを多くつくっていきたいと思いっています。

『アタマカラダ!ジム』の学会発表に関するプレスリリースはこちら

「必要とされるサービスをつくっていけばおのずと社会に認められ広がっていくことを何度か体験した」、と笑顔で教えてくれた大島さん。ありがとうございました。

ゲンバからは以上です。

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